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早稲田大学メディアデザイン研究所のお知らせ

Institute of Visual Communication



文化フォーラム
江戸、そして明治・大正・昭和のイメージ、文化の息づくまち台東

台東区は、その歴史を顧みても、文化にまつわる物を多く継承し、また多くの人を輩出した地です。区内には上野、浅草等の盛場を擁し、江戸期から香具師や見世物、大道芸等の、今日のライブパフォーマンスも街のあちらこちらで盛んに催され、また明治期からは博物館や美術館等が次々と設立され、さらには写真や映画、パノラマ、幻灯といった舶来の視覚文化による一大興行都市としても、その形成を促してして来ました。また一方、古くから伝統工芸や、靴・鞄、アクセサリー等の製造業者やデザイナーが数多集まる、ものづくりの街でもあります。本フォーラムでは、今日までの台東区の多様な文化と都市としての魅力の紹介と共に、映画、写真、建築、美術等の様々な視点から、地域の文化のあるべき姿とその伝承や再生の可能性について語ります。


日 時
会 場
定 員
参加費
主 催
共 催
問い合わせ 
企画担当

2006年10月20日(金) 15:00開場、上映会15:30開演、フォーラム17:00開演
台東区生涯学習センター内ミレニアムホール(台東区西浅草3-25-16)
200名
資料代 300円(予定) 
早稲田大学メディアデザイン研究所
台東区
お問い合わせページ、または、台東区文化振興課 電話 03(5246)1153
木村素明(早稲田大学国際情報通信研究科)・大山裕(早稲田大学国際情報通信研究科)




司 会


15:00

15:30 − 16:45












16:45 - 17:00

17:00 - 18:30



 パネリスト







 コーディネータ


18:30 − 18:45
  展 示

長幾朗(早稲田大学国際情報通信研究科教授、メディアデザイン研究所所長、アート&メディア研究)
佐藤洋一(早稲田大学芸術学校客員助教授、都市形成史、本研究所研究員)

開 場

台東区のイメージを描く(映像上映)
「線香花火-国産復活に懸ける想い」(8分30秒、2005年)
日本の夏の風物詩、線香花火。一度は途絶えてしまった国産線香花火の歴史。しかし、再び日本に日本の線香花火を咲かせようと奮闘した人たちがいました。東京と愛知という離れた土地で、それぞれの形で花火に携わる人たちの情熱。奇跡のコラボレーションが、見事に国産線香花火を復活させました。

「上野の路上画家」(11分35秒、2005年)
上野公園には、様々な人がいる。そんな上野公園で一人の路上画家に出会った。なぜ彼は上野という場所を選んだのか。対象者を通じて絵に対する想いや、上野という場所で絵を描き続けることの素晴らしさを映し出した、ヒューマンドキュメンタリー。(上記2作品は、早稲田大学川口芸術学校学生制作)

「鳥越まつり2006」(早稲田大学メディアデザイン研究所制作)

休憩・開場

日常のデザイン、そして文化に遊ぶ
第一部 超最先端? レトロの極致? 摩訶不思議!「台東区流デザイン」スライドショー

いとうせいこう氏(クリエーター)
糸崎公朗氏(美術家、非人称芸術連盟、フォトモ作家)

浅草、上野、谷中などをはじめ、昭和ノスタルジーあふれる地域として今再び脚光を浴びつつある台東区。そこには最先端の流行とは一味違う、暖かみやユーモアのあるデザインが魅力たっぷりに息づいています。変わった看板、面白い表示、個性的な街並みなど、台東区で見つけた不思議デザインをスライドショー形式で紹介し、「台東区流デザイン」が生み出す様々な可能性について考えます。

安斎昌幸(NHKエンタープライズ、エグゼクティブ・プロデューサー、本研究所客員研究員)


休憩・歴史に生きるデザイン(会場ロビー)
まち歩きの極意とスケッチ(藪野健・画家)
おかず横丁の人々(映像展示、内田種臣)
まち・祭りに遊ぶ(写真展示) 他


18:45 - 20:15

 パネリスト


















 コーディネータ





20:30

第二部 文化と歴史から見る台東区

「映画と地域社会 - 若者文化と熟年文化」 岩本憲児氏(早稲田大学名誉教授、映画史)
台東区と墨田区における映画の製作と興行の歴史は古く、黄金期の映画界を先導してきた。墨田区の向島にはかつて日活撮影所があり、台東区の浅草には賑やかな映画興行街があった。1960年代以降、映画産業が衰退するとともに、映画興行も以前の輝きを失っていく。しかし、映画と観客、映画と地域の関係は、団塊世代と、もっと高齢の世代の生活スタイルの変化とともに、新たな可能性を開くように思われる。その可能性とは何だろうか。

「水と山の周縁空間が生んだ都市の活力」 陣内秀信氏(法政大学教授、建築史)
浅草は江戸の周縁にあたる隅田川に水辺に立地し、独自の文化的活力をもった。浅草寺の門前、境内を中心に、異界性のあるエネルギッシュな場所を生んだ。近代には、上野の博覧会場を常設化したような興業街をつくり出し、銀座とは異質な文明開化の文化発信基地となった。山の辺と水の辺をもつ上野は古くからの聖地であり、近代には博覧会場をかわきりに、独特の文化空間を形成した。

「景観の受容 - 台東区の建築写真」 平木収氏(九州産業大学教授、写真評論、本研究所客員研究員)
台東区は、江戸の風情をかこちながらモダニズムを享受してきた、稀有な土地柄ですが、ここからは木村伊兵衛、桑原甲子雄、濱谷浩らをはじめ荒木経惟にいたるまで多くの写真家が輩出されてきました。また台東区は絵葉書写真の宝庫です。日本全国に通用する東京らしさの原風景ともいえる景観を、多く抱えています。この台東区の魅力や秘密を写真という切り口で探ります。

内田種臣(早稲田大学理工学部教授、記号論、本研究所研究員)
藪野健(早稲田大学芸術学校教授、画家、本研究所研究員)


質疑応答 10分

終演



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