PIC-TEX Interface

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PIC-TEX Interface
Makoto Kanemaru

海外などでの異文化交流において、視覚情報と文字情報を結びつけて「概念」を共有することは可能でしょうか。これらの支援の方法として視覚情報と文字情報をひとつのインタフェースにより扱えるシステムとしてPIC-TEX(Picture-Text)を提案しました。PIC-TEX は、利用者がイメージから関する情報を引き出すことで、多様な情報を共有するコミュニケーションツールです。ゲームの要素を取り入れたPIC-TEX の 活用方法として、ニンテンドーDSi を用いた幼児向け漢字学習ソフトウェアを提案しています。

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 情報の発信者と受信者が、言語を介してコミュニケーションを図る場合、文字と読み、意味などの文字情報、また、図形や色彩などの視覚情報、これらをあらかじめ互いに意味を共有していることが前提です。このような状況において、発信者と受信者がその文字情報と視覚情報について照合しているのは、それぞれに内包する既得の概念です。このような文字情報と視覚情報、そしてその概念を橋渡しする役割を容易に設定することが出来れば、スムースな情報共有が可能になるとの仮説により、PIC-TEX のインタフェース構築を図りました。
 PIC-TEX の名称は、Picture[ 絵画・図画・肖像・写真] とText[ 文章・主題] を融合したものです。本システムは、視覚情報を介して多様な言語情報の「ゆれ」をユーザ自らが発見することを目的としています。複数の事物が写り込んでいる画像には、その名称を初めとして、その事物の概念に関する情報が「ひらがな」、「漢字」、「英語」などの多様な言語で形成されています。ユーザーはこれらの画像から、それぞれの事物を選択し、タッチすることにより、その名称や関連した情報を取り出すことが出来ます。このようにしてユーザーは様々な事物の情報を多様な形式で得ることが出来ます。

金丸 誠 Makoto Kanamaru
1984 年 島根県松江市生まれ
富山大学教育学部情報教育課程卒業、情報教育分野の視点から、インターフェースデザイン、メディア論に関心を持つ。国際情報通信研究科修士課程