Sheet-metaphor Interface

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Sheet-metaphor Interface
Yosuke Iga + Mariko Kawasaki

近年、高解像度のディスプレイと市街でのネットワーク環境の普及から、日常においてもディスプレイでの文章閲覧の機会が増えています。今日の一般的なコンピュータオペレーションでは、GUI(Graphical User Interface)によるWIMP(Window, Icon, Menu, Pointing device)、そしてキーボードとマウスを用いていますが、初心者は学習が必要です。本研究では、日常の電子ペーパーデバイスを用いて、日常において書類や紙料を取り扱うように容易に操作出来るページオペレーションとして、「シート・メタファ」を提案します。

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 ページをめくったり、要らなくなったメモを丸めて捨てたりというような行為は、読むことと密接に関わっています。ねじる(twist)、曲げる(bend)、折り畳む(fold) などの、日常生活から得てきた「手により物を扱う経験」をコンピュータオペレーションに応用し、複雑な入力操作等の学習や習得に時間を割くことなく、誰でもすぐに操作出来ることを目指しています。
 今日では、電子ペーパーデバイスを含むハンドヘルド・デバイスにおいても、WIMP とキーボードとマウスを前提としたオペレーションが基本です。しかし、スマートフォンなどを初めとして多くのデバイスではマウスなどのポインティング・デバイスやキーボードが備わっていないため、現在のGUI では操作に支障をきたしています。したがって、ハンドヘルド・デバイスに最適化された操作性の導入が必要でしょう。これらの課題について、本研究では電子ペーパー・デバイスの可曲デバイスによるWIMP を補完するインタフェースの開発を目的とし、「シート・メタファ」による操作性を提案しています。薄さに比してある程度の強度を保ちながら、変形が可能なシートを応用したインタフェースでは、シートを曲げたり、丸めたり、傾けたりする動作を応用しています。

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伊賀 陽祐 Yosuke Iga
1979 年 兵庫県神戸市生まれ 
東京造形大学デザイン学科卒業、ライティング関連の企画・設計業務に従事後、現在の研究に取り組む。国際情報通信研究科修士課程

川﨑 麻り子 Mariko Kawasaki
1985 年 東京生まれ
早稲田大学第二文学部 思想・宗教系専修卒業、コミュニケーションの変容と身体表象の関係に興味を持つ。来期よりメディアコンテンツの制作に取り組む。国際情報通信研究科修士課程