Tokyo Polytechnic University

ASIAN ART & DESIGN NOW 2008

WASEDA ART FORUM 今日のアジアのアートとデザイン

| HOME | Tokyo Polytechnic University |  

出展者紹介 Exhibitors Profile

lee.jpg
 
Tokyo Polytechnic University
Faculty of Arts, Japan 
日本・東京工芸大学芸術学部

映像造形・李 容旭 研究室
デジタル環境と映像表現の創造性をテーマに、研究・作品制作を行っている。デジタルテクノロジーによってすべての事柄がデータになってしまっているのだが、そのことを自覚し、また意識した、そして創造的な作品制作に強く惹かれている。キーワードはクロスメディアであるが、旧来のインターメディア、マルチメディアを経験してきた我々の歴史と今日の状況においては必然であるとも考えている。様々な媒体(ここでは装置、表現のジャンル、身体をも含む広がりとして)の絡みから生まれてくる新しい表現の可能性。これらがクロスメディアの真髄である。研究室から生まれた作品は3DCG、2Dアニメーション、インターネットベースの映像作品、映像設置、マルチメディアを用いた多媒体イベントなど幅広い。また、このようの作品の形態は社会との繋がりの中で成立していることを強調しておきたい。社会との縁結びは、自らの姿を鏡に映し点検するような、さらなる可能性への糸口として捉えている。私の研究室ではクロスメディアの言説とその実践活動の拡大と深化を試みている。

映像造形/立体映像制作・名手研究室
現在、IT産業やディスプレイ業界は、良質な立体映像コンテンツが数多く制作され、産業として成り立つことを 望んでいる。しかし、立体映像を取り巻く環境は、まだ市場ニーズが小さく、制作費を回収できないので、立体映像を制作するクリエイター自体が少ない。このため、良質な立体映像コンテンツが少なくなってしまうという悪循環に陥っている。この悪循環を打破する方法として制作費の回収を考慮しなくても良い大学から立体映像を 制作する人を送り出すことが考えられる。立体映像クリエイターが増加することにより良質な立体映像コンテンツの数が増加し、立体映像が産業として成り立つという良い循環が生まれることが考えられる。そこで、我々のグループでは、アニメーション、実写、3DCGなど様々な立体映像を制作している。我々が立体映像制作において重視していることは、通常の映像を制作する際に用いる機材やソフトウエアだけを利用して立体映像を制作することである。このことにより、これまで通常の映像制作だけを行ってきた人がスムーズに立体映像制作に移行できる。そして、このような立体映像制作のワークフローを確立し、一般化させることにより、立体映像を制作す る人が増加していくことが期待される。

コミュニケーションデザイン・笠尾研究室
人と人とのコミュニケーションをテーマとした作品作りを進めているが、単にコミュニケーションを良くすると言うことではなく、人と人との間に多様なメディアを介在させることでどのようにコミュニケーションが変容していくかに興味を持って作品作りを進めている。デザイナーと環境NPOをTシャツというメディアで結びつけた環境Tシャツ・プロジェクト、プログラミングを絵筆にしてみんなで色々な画風を作り出しながら絵を描くシナージスティック・アート・プロジェクト、オバケを使って子供と子供、子供とデザイナーをつなげるオバケーション・プロジェクト、商店街などの街並の線画を巻紙状の長い紙に印刷し、それを下絵としてその街並に関わっている人々に色を塗ってもらって水彩画を完成させることで、街のコミュニケーションそのものを作品に定着させる街並プロジェクトなどの試みを行なっている。 笠尾 敦司kasao@dsn.t-kougei.ac.jp

環境Tシャツ・プロジェクト  http://smile.japandesign.ne.jp/
シナージスティック・アート・プロジェクト http://www.synergisticart.com/
オバケーション・プロジェクト  http://obacation.com/