kokage

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Kewei Yu + Mayumi Tomita

現代社会では、国や地域を問わず都市化が進み、人工的な風景がその特徴となりました。都市の人工物の増加と植物などの減少により、人と自然のバランスは崩れ、さらに環境の悪化を加速させています。温暖化や資源の大量消費、エネルギー不足などは、私たちが避け得ない社会問題です。環境改善を目指し、グリーンエネルギーの活用と地域の癒し空間の創出により、私たちの暮らしを見直し、生活のスタイルを変える方法のひとつとしてkokage(木陰)を提案します。


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 kokage は、太陽エネルギーを利用した様々な機能を持っています。そして、より自然と融和した環境を提供します。構造はとても簡単で地域や地形に関わらず、都市の隅々にまで設置できます。そして、kokage 自らの変化とその機能により、周辺の気温のコントロールと緑化を実現する循環システムを備えた装置です。太陽光により蓄電し、kokage に降り注いだ雨水は地下に貯水され、周囲の植生に供給し、また都市部の異常乾燥や温暖化を是正するミスト( 霧) を生成します。都市部にkokage を設置することによってヒートアイラン
ド現象などの都市問題を解決することが出来ます。kokage は樹の循環システムや森の機能を模してデザインされています。昔から、私たちは樹の陰に集うことで癒され、ゆとりを持った生活をしてきましたが、今日では経済成長を優先したことなどから、自然と乖離しつつあり、また余裕を持った生活をすることが出来なくなりました。自然への無関心は、環境や社会の問題をさらに悪化させます。私たちの生き方について、この「木陰」でゆっくり考えてみませんか。

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兪 科偉 Kewei Yu
1982 年 中国上海生まれ
上海大学卒、デザインに興味を持つ。早稲田大学基幹理工学部表現工学科三年

冨田 真弓 Mayumi Tomita
1988 年 静岡県生まれ
日常の「あったらいいな?」と「素敵だな!」を探し、旅する21 歳。早稲田大学基幹理工学部表現工学科三年